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国別情報 オーストラリア

オーストラリアの日本語教育

日本語学習者数が韓国、中国に次いで第三位のオーストラリアでは、その学習者が38万人にも達する規模になりました(2003年調べ)。もともとオーストラリアの日本語教育の発端は、1917年に開設されたシドニー大学日本研究講座にあります。第二次世界大戦において日豪の国交が中断したときを除き、特に双方の経済交流が活発化する70年代以降は、日本語教育が盛んになってきました。
1987年連邦議会において、「英語及び英語以外の言語 (LOTE)」に関する政策が承認され、日本語は、LOTE における9優先学習言語(アラビア語、中国語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、インドネシア・マレー語、イタリア語、スペイン語、日本語)の一つとして学習が奨励され、特に1989年には全国的に学習者が急増しました。

一般的に初等・中等教育がオーストラリアにおける日本語教育の中心です。ここ数年、初等教育における日本語学習者の増加は著しく、なかでも、ニューサウスウェールズ州、ヴィクトリア州、およびクイーンズランド州が三大拠点とも言われています。尚、履修者の構成としては、特にアジア系の学生の割合が増えてきました。

しかし、学習者の増加とは裏腹に、教師不足が深刻な問題となっています。日本語学習がこれほど急激に膨張するとは予測ができなかったのが主な原因と言われていますが、結果として教師の養成と供給が間に合わなくなっています。そこで、他の外国語教師などが、速成研修のみで配置転換や兼任を余儀なくされたのが現在の実情です。

もう一つ留意しなければならない点は、初等課程から中等課程への橋渡しが不完全なことです。生徒が学習する言語に一貫性がなく、かつ教師数が不足しているため、中等教育課程では、初学者と既習者の混合クラスとならざるをえない状況が発生します。一方、大学受験を控える中等教育課程後期になると、日本語に限らず外国語履修者が激減します。これは大学受験に向けて外国語は中等後期において選択科目ではあるが、他教科に比べて高得点獲得が難しいという見方が定着しており、1点を競う試験では敬遠される傾向が強い為といわれています。

教科書

オーストラリアで開発された市販教材が多数あり、それぞれの環境や条件に応じて選択されています。初等低学年では、教師による独自のリソースが使われ、教科書はあまり使われていない。

93年に出版された "YOROSHIKU"以降、"KIMONO"、"OBENTO"、"MIRAI"、"IMA"などシリーズもの(教育段階別)が人気です。また最近の傾向としては、CD-ROM教材が多数制作されており、州レベルでの教材開発も行われています。

ただ授業の内容は、異文化理解や国際理解が重視されているので、言語運用能力に限っていえば、到達目標を高く設定することが難しいという見方が強いです。

オーストラリアで日本語教師になるには

教員養成課程(3年)修了、または、一般学士課程(3年)修了後の教職課程(1〜2年)を経て免状(Dip.Ed)を取得。その後、州ごとに採用試験がある。

*日本語のネイティブ教師(日本人教師)の雇用状況
資格: 上記同様。ただし初中等の場合、日本人(外国人)には英語能力試験が課せられる。州によって難易度(基準)が異なり、低いところに応募者が多い。
雇用: オーストラリア人が優先となるので、正規ポストは非常に限られている。あっても、非常勤、助手レベルでの採用がほとんど。

オーストラリアの教育制度

年齢 学年 学校
2歳-3歳   Pre School
4歳-5歳   Kindergarten
6歳-11歳(NSW/VIC/TAS/ACT) Year1-Year6 Primary School
6歳−12歳(QLD/SA/WA/NT) Year1-Year7 Primary School
12歳-16歳(NSW/VIC/TAS/ACT) Year7-Year10 Junior Secondary School
13歳-16歳(QLD/SA/WA/NT) Year8-Year10 Junior Secondary School
17歳-18歳 Year11-Year12 Senior Secondary School

これはおおよその目安で、具体的には学校、州によっては異なる場合もあります。また、Pre-School/Kindergartenの呼び名や学年の呼び名が「Year」の代わりに「Grade」「Stage」と使う州もあります。また、義務教育はJunior Secondary Schoolの10年生まで。10年生を終了すると「義務教育終了証」が発給され、州によっては州統一試験も行われます。ほとんどの学生は「進学準備課程」といわれるYEAR11、YEAR12へと進みます。

Year11、Year12では、大学入試試験を目標にして、授業科目は選択制になります。大学入試試験は州によって呼び方が変わります。(例えばNSW州:HSC、VIC州:VCE、QLD州:QCSTEST)。行われる時期も州によって変わってきますが、10月くらいが平均的。大学ではそれぞれ学部、学科ごとに入学基準指数である大学入学指標(UAI)が決まっていて、スコアが基準以上であれば希望している大学のコースに入学する事ができます。日本のように、各大学の入学試験はありません。

年間スケジュール 1st TERM 2nd TERM 3rd TERM 4th TERM
2008年
SCHOOL TERM
New South Wales 1/29-4/11 4/28-7/4 7/21-9/26 10/13-12/19
ACT 2/1-4/11 4/28-7/4 7/21-9/26 10/13-12/19
Victoria 1/29-3/20 4/7-6/27 7/14-9/19 10/6-12/19
Queensland 1/29-4/4 4/14-6/27 7/14-9/19 10/6-12/12
South Australia 1/29-4/11 4/28-7/4 7/21-9/26 10/13-12/12
Western Australia 2/4-4/11 4/29-7/4 7/22-9/26 10/14-12/18
Northern Territory 1/30-4/4 4/14-6/20 7/21-9/26 10/6-12/12
Tasmania 2/14-5/30 6/16-9/5 9/22-12/18  
基本情報
人口 約2,150万人
面積 面積は769万km²で、南北は約3700km、東西は約4000kmに及ぶ。日本の約21倍の大きさといわれる。平均標高は330mで6大陸中最も低い。ロシア、カナダ、中国、米国、ブラジルに次いで、世界で6番目に大きい国である。 ※オーストラリア政府観光局より
首都 キャンベラ
通貨・チップ オーストラリアドル・セント 5¢・10¢・20¢・50¢、1$・2$、5ドル紙幣・10ドル紙幣・20ドル紙幣・50ドル紙幣・100ドル紙幣。チップは基本的に不要。
時差 東部、中部、西部地区によって異なる。シドニーのある東部地区は日本より1時間先に進んでいる。東部を基準とすると中部地区は30分、西部地区は2時間それぞれ遅れている。
例)シドニー(東部地区) 午後3時 アデレード(中部地区) 午後2時半 パース(西部地区) 午後1時
サマータイム 導入している。通常10月の最終日曜日から始まり(州によって異なる場合もある)。そして翌年の3月の最終日曜日に修了する(各年によって異なる)。オーストラリアの場合は州によって導入している州と、していない州があるので、それぞれ確認が必要。シドニーのあるNSW州は導入しており、サマータイム時は日本と比べて2時間先に進む。
例)シドニー午後3時(サマータイム時) 日本は午後1時。
市内電話 固定電話から固定電話への通話は1回25セント。切らない限り永遠とこの金額で話せます。公衆電話から固定電話は、1回50セント。
国際電話 日本にかける場合は、0011-81(日本の国番号)-3-1234-5678(東京にかける場合)で掛けます。国際電話は、コーリングカードを利用したり、スカイプやスカイプアウトを利用する方が、断然お得です。
携帯電話 留学生の場合は、一般的にレンタルか、プリペイド方式のどちらかが利用できます。お安いプランで1月5ドルから(無料通話10ドル分つき)。
飲料水 水道水はそのまま飲むこと可能。
病院 オーストラリアでは一般的な診断は、最初に一般開業医(General Practitioner、通称GP)と呼ばれるところで、内科、小児科、産婦人科などすべての分野の診察を行う。風邪や軽い怪我など、一般的な症状の場合はGPに処方箋をもらい、薬局で薬を購入する。診察を受けるには、必ず電話で予約すること。専門医(Specialist)の治療が必要と診断された場合は、GPに専門医を紹介してもらう。その場合、それぞれの病状にあった専門医にかかることになる。一般 に専門医の予約は少なくとも1週間先となるので、緊急の場合はGPに頼んで優先的に予約を取ってもらう。また、緊急に入院が必要な場合、手術が必要な場合は、病院(Hospital)で対応する。病院には総合病院、専門医のクリニックに分けられ、さらに公立と私立の両方がある。ほとんどの総合病院には24時間態勢の救急病棟(Casualty Department)が設けられ、日本の救急病院の役割を担っている。また、病院の利用は救急車(Ambulance)で運ばれるなどの緊急時を除いては、専門医と同じくGPによる紹介が基本的に必要。
それぞれ、海外旅行傷害保険が効くところで対応してもらう事。実際には、レシートをもらって後日、保険会社にクレームする事となるが、場所によっては病院自身で保険の対応をし、無料で応対できるシステムのところもあるので、保険証書は必ず携行する事。
その他 オーストラリアは水不足の国。水を利用するときには地域、家庭によって様々なルールがある。(シャワー、皿洗い、庭への水撒きなどに制限がるときも)
ビザ 日本語教師の活動をする場合は416スペシャルプログラムビザ又はワーキングホリデービザが適当。
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