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日本語教師海外派遣ボランティアの体験談 ドイツ

ドイツ 小西晶子さん
小西晶子さん
自分が日本の事を紹介することで、日本はヨーロッパとは全く違う文化を持つ国で、それは誇れることであると感じました。多くの生徒に日本の魅力が伝わっていることが最大の喜びです。

ドイツ 冨谷京子さん
冨谷京子さん
半年で帰らなければならなかったのは残念ですが、この経験を活かして、日本語教師としてがんばれたらと願っています。

ドイツ 菊地尊泰さん
菊地尊泰さん
シドニーで学んだ日本語教師養成講座を生かし、教育を支援し普及させるボランティア活動をと考え参加。更なる教壇力と海外滞在経験を積むことも目的でした。

ドイツ 池澤瑞穂さん
池澤瑞穂さん
親日家のドイツ人親子、彼らとの出会いからドイツ語でのコミュニケーションの楽しさや自分から行動をする大切さに気が付いた・・・

ドイツで日本語教師海外派遣プログラム / 小西晶子さん
日本語教師海外派遣プログラム体験談 小西晶子さん ドイツ
プロフィール
大学の外国語学部ドイツ学科に在籍。2016年2月から半年間参加。
参加したプログラム
ドイツで日本語教師海外派遣(ボランティア)
参加の動機・目的
大学一年生の春休みに、大学の実習プログラムでデュッセルドルフに短期留学しました。これをきっかけに、さらに現地でドイツ語を学びたい、ドイツに長期滞在したいと思い、ドイツを選びました。 交換留学で大学に行く、語学学校に通うという滞在方法もありますが、就職を控えた学年であったため、【働く】【ボランティア】【実習】という形でのドイツ滞在を希望していました。
  • 日本語教師の資格・・・ なし
  • プログラムの満足度は・・・ 100点 / 100点

学校のプロフィール

学校の地域 ドイツ フリートベルク
地域の人口 約2万8千人
学校の形態 市立ギムナジウム
職員数/生徒数 90名/1500名
私が教えた学年 5年生〜9年生
1週間の平均授業数 2回
学校の様子 この学校は1543年に設立されました。音楽教育に特に重点を置いており、ドイツ文部省からも評価されています。シンフォニーオーケストラや合唱団にも参加しています。また、1980年以来、様々な種類の演劇活動も盛んです。10歳から20歳までの生徒達が勉強しています。日本語AG(課外活動)は8年前に設けられ、現在まで続いています。

私の体験談

ドイツ フリートベルク ギムナジウム 日本語教師 体験談

半年間の派遣期間でしたが、あっという間に過ぎてしまいました。 はじめは、ギムナジウムという全く新しい環境、周りはドイツ人ばかり、自分は日本語教師の資格も持たないただの大学生の身、楽しみというよりかは不安要素がはるかに多かったです。 しかし、時が経つにつれて、慣れていきました。日本語授業以外の時間は、自分の授業にも生かせそうなアイディアを見つけるため、聴講していました(英語・ドイツ語・フランス語・音楽・数学・歴史・体育・芸術等)。聴講するときに、その先生と話したり、そのクラスの生徒と会話する機会も増え、次第にギムナジウムの環境に打ち解けていったように感じます。私は教育システムに興味があり、ドイツの学校システムについては把握していました。まさか実際にギムナジウムを訪れ、授業風景を見学できるとは思ってもいなかったので、貴重な体験ができたことに感謝しています。

普段の日本語授業と、学期末に行ったProjektで、私がこの半年間でやり遂げたかった事を全て実現できました。日本語の初級文法や、簡単な単語を教えることはもちろん、ジブリ映画を鑑賞したり、緑茶の試飲、あられの試食、折り紙、茶道、Projektではおにぎり作りもできました。周りの人からの様々なアイディアと、助けがあり、実現できました。

ギムナジウムでの体験だけでなく、この半年間で知り合えた人達との交流も忘れられません。この先も定期的に連絡を取り続けるつもりです。私が今度ドイツに行く際は、必ず訪れようと思います。また、彼らが日本に来た際は、私がぜひ案内しようと思っています。

前半の半年間よりも、多くのドイツ人と知り合うことができ、その人たち全てが親切心にあふれていて、非常に良くしてもらいました。無事にギムナジウムでの生活が終えられたこと、多くの人たちと知り合えたこと、私のドイツ滞在にあたり、サポートしていただいた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。 ありがとうございました。


一日のスケジュール

※ある一日のスケジュールです。
7時00分 起床
7時30分 朝食(パン、ヨーグルト)
9時10分 学校到着
9時45分〜11時15分 午前活動 内容(ドイツ語、英語、音楽、歴史)
11時35分〜13時05分 午前活動 内容(ドイツ語、数学、フランス語)
13時15分 昼食 (家で作ったサンドイッチや学校近くの知人宅でドイツ料理)
14時00分〜15時30分 午後活動 内容(日本語授業)
18時00分 家到着
20時30分 夕食 (ドイツ料理、イタリア料理、アジア料理)
00時00分 就寝

聞いてみました! 現地の様子

質問行なった授業内容を教えてください
・あいさつ ・ひらがな ・カタカナ ・こそあど言葉 ・代名詞 ・所有格
・ジブリ映画鑑賞(となりのトトロ・千と千尋の神隠し・魔女の宅急便)
・ビンゴ ・折り紙 ・茶道 ・お箸の使い方練習
質問授業を一人で任されましたか Yes
はい。授業内容は全て自分で決めて行っていました。 生徒から「これをやりたい」という要望があった際は、それを取り入れるようにしていました。
質問日本語授業以外で教えた科目などありますか?
はい。授業の始めの部分だけでしたが、一度、5年生の美術の授業でこけしを粘土で作る機会があり、こけしについて写真とともに簡単に紹介しました。
質問費用は全部でおおよそいくら掛かりましたか?
日本語授業において、画用紙、折り紙、ペン、マグネットなど、授業を行うために必要な教材費は、おおよそ20ユーロ程であったと思います。学期末に行ったProjektでは、おにぎりの材料費(米・ツナ・マヨネーズ・ふりかけ・お皿・スプーン・フォーク等)で、参加者22人から一人1ユーロ集めました。
質問派遣地はどんなところでしたか
非常に過ごしやすかったです。駅から学校までは徒歩10分ほど、他の街への交通の便も良かったです。学校近くにはショッピング通りもあり、必要な日用品はそこで調達できました。Friedbergには当校のみならず、他にも小学校やギムナジウムが多くあったので、よく学生を見かけました。
質問日本出発前にしておけば良かったことは何ですか
日本の伝統的な行事について、由来や意義について詳しく調べておくべきだったと思います。 例えば、こどもの日(5月5日)になぜこいのぼりをあげるのか、お正月に飾られる様々な装飾品にはどのような意味があるのか。
質問このプログラムを選んだポイントは、またドイツを選んだポイントはなんですか?
大学一年生の春休みに、大学の実習プログラムでデュッセルドルフに短期留学しました。これをきっかけに、さらに現地でドイツ語を学びたい、ドイツに長期滞在したいと思い、ドイツを選びました。 交換留学で大学に行く、語学学校に通うという滞在方法もありますが、就職を控えた学年であったため、【働く】【ボランティア】【実習】という形でのドイツ滞在を希望していました。大学では教職も履修し、来年には教育実習も控えているので、大学で今まで学んだことをこのプログラムで生かし、この半年間の経験を来年の教育実習にも生かせると思い、このプログラムを選びました。
質問出発前と現在の語学力は何が違いますか?どれくらい伸びたと思いますか?
この半年間は自分が授業を行うという立場で、自分が話さなければ始まりません。 授業をはじめ、ドイツ語を話す機会は数多くあったので、前半の半年間より積極的に話すようになれたと思います。 学校での生徒の会話や、実際のドイツ人家族と触れ合い、普段話されているドイツ語のスピードに非常に慣れ、リスニング力も大きく伸びたと感じました。
質問この経験を今後どのようにつなげていこうと思いますか?
欧州文化は、文字や歴史的背景など似ている面もありますが、日本は全く異なった文字や文化を持っています。特にひらがな・カタカナ・漢字の3つの文字を持つ国は日本だけです。 今まで自分にとって当たり前に感じていたことが、日本人以外の人にとっては、それが感動するものであったり、印象深く残ることがあります。全く異なる文化を持つ日本の魅力をもっと多くの人に伝えていきたいです。
質問研修中に感じた辛かった事、楽しかった事、学んだ事等を教えて下さい
多くの友人が語学学校や大学に通っている中で、ギムナジウムに通い日本語授業を行ったのは私だけでした。他の人たちはあまり経験できないような体験ができたこの半年間は、自分の財産となる期間でした。日本語授業を行うにあたり、授業テーマについて、生徒に親しみやすいテーマや、文法説明の時はどのような例文で紹介すべきか、などを常日頃考えるようにしていました。
授業時間に対して、準備する時間ははるかに多かったです。大変な作業もありましたが、この方法であれば生徒は興味を持って取り組んでくれるのではないか、ということを考えながら準備することはあまり苦ではなかったです。しかし、この日のために当日まで時間かけて準備したという時でも、それが時間オーバーで行えなかったことは度々ありました。実際の生徒を前にして授業を行うのは初めての事だったので、教案通りにいかなかったり、授業進行が上手くできなかったことも多々ありました。
毎回、授業の改善点を見出し、次の授業ではそれを生かすように努力しました。
日本語授業やProjektを通して、私が本当にやりたかったことを実現できました。
自分が日本の事を紹介することで、日本はヨーロッパとは全く違う文化を持つ国で、それは誇れることであると感じました。多くの生徒に日本の魅力が伝わっていることが最大の喜びです。
質問これから参加される方へアドバイスお願いします
外国で日本語や日本文化を伝えるという経験を通して、他の言語が持たない日本語の特性、欧州文化とは異なる古典的な日本文化の新たな魅力を実感しました。
生徒たちに伝えるうちに、もっと日本の魅力を伝えたい、知ってほしいという思いが強くなっていきました。伝えるためには、自分がその魅力について知らないといけません。
私は、派遣前に茶道と着付けを習ったり、折り紙で簡単に作れるような物をいくつか練習しました。準備をたくさんすることに越したことはありません。
日本でできる準備を入念に行い授業に臨むと良いと思います。
また、自分で授業を行うことは、語学の上達のために非常に良い練習の機会となります。生徒に上手く伝わらなかったらどうしようという不安ももちろんありますが、それは主観的にみると大きな問題のように思えますが、客観的にみると気にならない程度の問題です。よく言われることですが、間違いを恐れずに、積極的に話すことです。
そこから学べる単語や表現も必ずあるので、伝わらなかったときは反対に新しく学べるチャンスだと考え、どんどん自分から日本の魅力だけでなく現地の言葉を発していくと良いと思います。
私は半年間の派遣期間でしたが、期間が短くても長くても、日本語教師ボランティアの経験は、一生で忘れられない体験の一つとなるはずです。
大変なことももちろんありますが、自分も生徒も楽しむためには必要な準備期間です。目標と向上心を持って頑張ってください。
質問現地のサポートはいかがでしたか
とても良かったです。 月に一度、学校やホームステイでの様子、何か困ったことはないかなどについて、電話やメールで連絡をとっていたので、特に大きな問題もありませんでしたが、サポート面は充実していました。 Projektを行う際も、様々なアイデアを出して頂き、非常に参考になりました。 ありがとうございました。
ドイツで日本語教師海外派遣プログラム / 冨谷京子さん
日本語教師海外派遣プログラム体験談 冨谷京子さん ドイツ
プロフィール
大学の文学部を卒業後、社会人として数社に勤務。2011年9月から1学期間参加。
参加したプログラム
ドイツで日本語教師海外派遣(ボランティア)
参加の動機・目的
1.ドイツに行ってドイツ語を勉強したかった。
2.日本語教師としてこれから働きたい。ドイツでは職を見つけるのは難しいが、とにかく行ってみたかった。
  • 日本語教師の資格・・・
    日本語教師養成講座420時間修了
  • プログラムの満足度は・・・ 60点 / 100点

学校のプロフィール

学校の地域 ドイツ デュッセルドルフ
地域の人口 約58万1千人
学校の形態 市立ギムナジウム
職員数/生徒数 70名/920名
私が教えた学年 8、9年生
1週間の平均授業数 11月から週2回ほど 補習
学校の様子 学校はデュセルドルフ市の緑が多く静かなオーバーカッセル地区の恵まれた環境にあります。1907年に開校された当時は女子校でしたが1974年から男女共学となりました。歩いて5分の距離にある姉妹校<デュッセルドルフ日本人学校>とは合同授業や交換会を行ったり、お互いの学校際には参加、出演しています。

私の体験談

ドイツ デュッセルドルフ ギムナジウム 日本語教師 体験談

デュッセルドルフは日本人が多く住み、住人たちも日本人と日本文化に対して、興味と寛容さで接してくれています。私が参加させていただいたギムナジウムでは正規に日本語の科目があり、日系人も多くいました。

学校ではいろいろなことを学び、体験しました。日本語の先生はチェコ人の先生と、日本人の先生。お二人ともとてもやさしく、いろいろ教えていただきました。去年は生徒の数が多くて、各クラスを半分に分けて、実習生の若い女性も授業を受け持っていたとか。今年は生徒数が少なく、私はだいたい見学と、かな、漢字や、練習問題にたいするアドバイス、対話練習の時の相手をしたくらいです。あとはチェコ人の先生が急病の時と出張の時に代わりに授業をしました。先生の授業でのドイツ語はとてもわかりやすく、こんなふうに説明するのかと納得するのですが、いざ自分が授業をする時にはうまくドイツ語が使えない。それでも9年生以上だとそれまでに習った日本語である程度はなんとかなりました。 また、秋休み前のテストで成績の悪かった8年生と9年生の生徒数人に補習授業をしました。それはとても楽しかったです。少人数なのでお互いリラックスして、練習問題も教えあって答えるので、よく理解しているものだと思っていたら、テストでがっかり。でもこれからも興味を持って、勉強をがんばってほしいです。

日本文化に対して、それぞれ生徒たちが調べ、発表する授業もありました。8年生は「和紙と折り紙」、「日本古来のスポーツ」、「武士」等々。9年生は「枕草子」、「鎌倉時代」等々。とてもよく調べていましたが、生徒のドイツ語は理解が大変でした。 びっくりしたのは、職員室で、特に決まった席はなく、生徒は入ってはいけないこと、教師と生徒のトイレは別など。職員室、各教室、トイレ兼用の鍵をもらいましたが、初めはうまく使えず、誰もいない時にこっそり練習しました。

ドイツ語に関してはいわゆる「移民のためのドイツ語」の講習を受けました。ゲーテのアカデミックさとはかなり違う、特に日常の手紙の書き方、履歴書の書き方など即役に立つものが多かったです。私も、保険会社へ医療費の請求の手紙や、銀行口座の閉鎖依頼などテキストをかなり参考にしました。また、いろんな国から移住してきたクラスメートとの交流は考えさせられることも多く、楽しく、とても勉強になりました。

サッカーの試合の日は臨時電車が数分ごとに走り、皆ビールをラッパ飲みしながらワッハッハ、ワッハッハと幸せそうでした。カーニバルの大騒ぎも楽しい思い出です。半年で帰らなければならなかったのは残念ですが、この経験を活かして、日本語教師としてがんばれたらと願っています。


一日のスケジュール

※ある一日のスケジュールです。
5時00分 起床
5時30分〜6時30分 日本語予習
7時00分 朝食(パン、スープ、果物)
8時00分 学校到着
8時00分〜8時45分 午前活動 内容(9年生 授業)
9時45分〜11時30分 午前活動 内容(8年生 授業)
12時00分 昼食 (パン、コーヒー、果物)
14時00分〜18時00分 午後活動 内容(ドイツ語講習)
19時30分 家到着
20時00分 夕食 (パン、フライ、サラダ)
20時30分〜21時30分 日本語予習、ドイツ語予習
22時00分 就寝

聞いてみました! 現地の様子

質問行なった授業内容を教えてください
主に前回の授業までの復習。8年生はひらがな、数字、単語、文型。9年生はカタカナ、漢字、単語、文型。
質問授業を一人で任されましたか Yes
はい。先生が急病のとき、何度か。8年生は主にひらがなの練習。9年生、10年生は用意してもらったプリントで復習と反復練習。
質問日本語授業以外で教えた科目などありますか?
いいえ。
質問費用は全部でおおよそいくら掛かりましたか?
6ヶ月で€5400(食費€680、雑費€130、衣類€240、書籍€100、医療€159.33、定期€370.5、家賃€2,400、その他ビザや交通費、お土産代など)
質問派遣地はどんなところでしたか
デュッセルドルフは「日本人がいるまち」なので、外国人だからといって、それほどいやな思いはしませんでした。日本に対する関心も高く、それはうれしかったです。学校のあるオーバーカッセル地区は閑静ないいところで、日本人も多く住んでいます。しかし、中央駅の周辺は乱雑できたなく、以前に住んだマンハイムとあまりにも違うので、なかなか馴染めませんでした。
質問日本出発前にしておけば良かったことは何ですか
お茶、お花等できないし、いまさらしたいとも思わなかったのですが、やはり、そういったことを紹介できることは重要です。学生時代に少し習った謡や仕舞を紹介できるように、本や写真を用意すべきだったと思いました。
質問このプログラムを選んだポイントは、またドイツを選んだポイントはなんですか?
日本語教師という職業にはずっと以前から興味がありましたが、生活に忙しく、50歳半ばを過ぎてから資格を取りました。その後転職を考えながらなかなか出来ずに還暦。どこであれ、私を採用してくれる国で働こうと決めましたが、その前にどうしてもドイツで暮らしたかったのです。ドイツ語は学生時代に習い、ドイツは大好きな国。以前二ヶ月だけ、マンハイムでドイツ語の講習を受けました。語学の勉強で行くか、このプログラムで行くか、迷いましたが、より色々な体験ができるであろう、またこれから日本語教師として生きていくためにも役立つであろうと思い、このプログラムに参加しました。
質問出発前と現在の語学力は何が違いますか?どれくらい伸びたと思いますか?
ドイツ語の講習を受けて文法もだんだん思い出しました。ラジオや電車の中での会話等、だんだん耳慣れてきました。しかし、とっさに話すことはまだまだ出来ません。
質問この経験を今後どのようにつなげていこうと思いますか?
仕事を見つけて働きたいです。ただ、その国の言葉を話せることが大変重要なのは確かなので、他の国へ行って、その国の言葉を一から勉強することを思うと少し不安です。
質問研修中に感じた辛かった事、楽しかった事、学んだ事等を教えて下さい
・大家さんやご家族、二人の先生、他の学校の先生たちと、とてもよくしてもらいました。
・授業はどれも勉強になりました。日本の学校や授業との相違は数々あり、時にはびっくりもしました。日本に比べてかなり自由なように思えますが、その反面、自分でしっかり勉強しないとまちがいなく落ちこぼれます。日本語の補習など、例外中の例外ではないかと思えるのですが。
・ただ、住居に関しては(大家さんに対する不満ではないです)静かな住宅地で何もないところで、駅からは18分ほども歩かなければならないのには、うんざりしました。私は田舎はきらいで、駅から遠いところに住むのは好きじゃないです。短期滞在だし、私の予算ではしかたなかったのだと思いますが。一人には十分広い離れで、キッチンの窓からは大きな庭が見渡せるし、大家さんに干渉しないでもらえたのもよかったのですが。
質問これから参加される方へアドバイスお願いします
ドイツの冬は暗くて重いです。くれぐれも落ち込んだりしないように、楽しみを見つけて気楽に暮らして下さい。勉強だけでなく、おおいに遊んでドイツを十分に楽しんでください。
質問現地のサポートはいかがでしたか
とても良かったです。わからないことをいろいろ教えていただき、また、大家さんや保険会社に電話してもらったりと、とても助かりました。日本語で相談にのっていただけるのはとてもよかったです。
ドイツで日本語教師海外派遣プログラム / 菊地尊泰さん
日本語教師海外派遣プログラム体験談 菊地尊泰さん ドイツ
プロフィール
大学卒業後社会人を経てシドニーで日本語教師養成講座420時間を受講。その後、日本語教師海外派遣プログラムでドイツを志望し参加
参加したプログラム
ドイツで日本語教師海外派遣(ボランティア)
参加の動機・目的
退職後は元々ボランティア活動と考えていた。世界各地での情勢を考えた時に教育を支援し普及させることは不可欠で、そんなことから、第二の人生はボランティアで少しでもそういった活動ができればと志望しました。また、シドニーで学んだ日本語教師養成講座を生かしてさらなる教壇力をつけたい、また海外滞在経験を積むことも目的でした。
  • 日本語教師の資格・・・ 日本語教師養成講座420時間修了
  • プログラムの満足度は・・・ 100点 / 100点

学校のプロフィール

学校の地域 ドイツ ヴェルツブルク近郊
地域の人口 約60万人
学校の形態 市立ギムナジウム校
職員数/生徒数 60名/750名
私が教えた学年 8a-c 、9a-c 、10a-c 、Q11、K12 、K13
1週間の平均授業数 週に1〜2回の日本語の授業
学校の様子 2007年から日本語クラスが新設され、現在こちらの学校では9年生からの選択科目として日本語クラスが教えられています。日本語担当の先生についてのアシスタント研修となります。授業では日本語の他、日本文化等についても扱われます。日本語の授業まだ多くはありませんが、日本語のクラス以外にもその他のクラス(例:地理、社会、英語など)でのアシスタント参加が可能な学校です。

私の体験談

ドイツ ヴェルツブルク ギムナジウム 日本語教師 体験談

2月11日、朝9時の約束の時間に、派遣校(Gymnasium)の玄関ホールに足を踏み入れた時のことです。「ハロー、菊地さん、菊地さんですね!ようこそ!」。私を待っていてくれた日本語の先生の第一声(日本語)です。私の研修はこの一声から始まりました。その日から1年間、日本語クラスでの授業研修はもとより、英語や地理クラスへの参加、教員室での教師間の交流、生徒が取り仕切る自主企画イベントの鑑賞など、言い尽くせぬ、様々な貴重な体験をさせて頂きました。

その中でも、最も印象に残った体験は、先生の奨めで参加した、先生が担任をしていた英語クラスの課外研修でした。その課外研修は、学校から12キロほど離れたGemueden am Main という小さな町にある、「ハリーポッター」に登場したあのドミトリーによく似た施設で行われました。小枝や大きな木の葉を使った小屋作り、小川の上流で楽しんだビ−バー狩り、懐中電灯を手に星空を眺めながら歩きまわった深夜の散策、また最終日のキャンプファイアーなど、低学年のかわいい生徒たちと楽しく愉快に過ごした、夢のような2泊3日の課外研修でした。

また、高学年の年中行事への参加も、忘れられない体験でした。ドイツの忌わしい歴史を後世に末永く伝えようと、ニュルンベルクやワイマールに建造されたヒットラー関連のメモリアル施設への研修旅行です。この旅行への参加を通して、あの世界大戦は、人類がその歴史に残した永遠に消し去ることのできない汚点であることを、あらためて思い知らされました。このように、私のドイツ滞在は、日本語教師としての研修にとどまらない、幅広い学習と掛け替えのない体験のできた、実り多い1年間でした。


一日のスケジュール

※ある一日のスケジュールです。
5時00分 起床
6時00分 朝食 メニュー(トースト、サラダ、牛乳)
9時00分 学校到着
9時00分〜12時00分 午前活動 内容(教案・教材作り)
12時00分〜13時15分 昼食 (サンドイッチ、コーヒー)
13時15分〜14時00分 午後活動 内容(動詞文 / 自動詞)
14時15分〜15時00分 午後活動 内容(動詞文 / 他動詞)
16時30分 家到着
18時00分 メニュー(スパゲッティー / サラダ / ポテトスープ)
23時00分 就寝

聞いてみました! 現地の様子

質問行なった授業内容を教えてください
「日本語の教え方ABC」1課〜6課
名詞分(挨拶ほか)、こそあど(指示代名詞)、動詞文1(ます形自動詞)、動詞文(ます形他動詞)、 動詞文3(移動動詞)、形容詞文(い・な形容詞)
質問授業を一人で任されましたか Yes
はい。夏休み明けの9月から、帰国までの1月末まで5ヶ月間、先生の立ち合いなしでやりました。 9月から生徒が全員入れ替わりましたので、授業内容は夏休み前の続きではなく振り出しに戻し、 「名詞文」から動詞文3までを行いました。
質問日本語授業以外で教えた科目などありますか? No
いいえ。但し、帰国直前に、「日本語」ではなく、次の授業を行いました。
1/11 「日本の大晦日と正月」
1/18 「日独の歴史的結び付き」
質問費用は全部でおおよそいくら掛かりましたか?
330万円 (滞在中、家族や知人友人、総勢9人が来て、彼等とドイツ国内はもとより、オランダ他近隣国などにも旅行し、その費用を全て含みます。そんなわけで、この費用は、他の方には参考にならないと思います。念のため。)
質問派遣地はどんなところでしたか
校舎が丘の上にあって、周囲は緑が多く、また閑静で、恵まれた環境でした。また、丘の下にヴュルツブルクの観光スポットのひとつである「ロココ庭園」があり、時間のあるときはその庭園の散策を、思う存分楽しめます。
質問日本出発前にしておけば良かったことは何ですか
ドイツ語会話。現地で3ヶ月間ドイツ語学校に通いましたが、高齢であることもあって、結局身につきませんでした。出発前に、せめて日常会話レベルまでは、出来るようにしておくべきでした。
質問このプログラムを選んだポイントは、またドイツを選んだポイントはなんですか?
とくに教壇力について、シドニーでの日本語教師養成講座の3ヶ月だけでは自信を持てず、もう少し研修が必要と考え、このプログラムに応募しました。また、研修地としては、できることならヨーロッパでと考えていましたが、私の年齢(67歳)で受け入れを認められる国はドイツだけでした。ドイツへの派遣には、初級程度のドイツ語が必要ということでしたが、学生時代に幸い触れたことがありましたので、派遣を認めて頂いたものです。
質問出発前と現在の語学力は何が違いますか?どれくらい伸びたと思いますか?
先に記した通り、この年齢で新しい外国語の習得は、きわめて困難であることを再認識しました。
結局、ドイツ語会話は、単語をぼそぼそ口にするだけのレベルに留まり、また英語は教員室などで口にする機会は多かったのですが、英語で話しかけられても極力ドイツ語で答えるようにしていたため、上達するどころか、反って出発前より英語の会話力が落ちたように思います。
質問この経験を今後どのようにつなげていこうと思いますか?
UN または JICAのボランティア活動(教育・文化)に応募し、世界の貧困改善と平和促進の市民活動に参加したいと考えています。
質問研修中に感じた辛かった事、楽しかった事、学んだ事等を教えて下さい
・感じた事: 語学教育の充実振り。フランス語、スペイン語に加え、選択科目ながら、日本語、ラテン語までをも、その学習の機会を10歳〜19歳の世代に提供しています。
・学んだ事: 滞在先のラインナッハでの経験ですが、路上でそれが見ず知らずの人であっても必ず会釈をしたり、言葉で挨拶を交わすという習慣を残していました。大人も、子供も、です。世界的に失われつつある、こうしたコミュニティーの存続から学ぶことは、実に多いと感じました。
・心に残った事: ナチによるジェノサイドという、ドイツの消しようのない歴史的汚点について、今も学校として真摯に向き合っていました。ニュルンベルクとワイマールにある、ナチのメモリアム・パークへの訪問を、課外研修として今も恒例の行事としています。
・辛かった事: 滞在先から学校までのバスと徒歩による往き来。とくに、その往き来に慣れるまでの数ヶ月は、当時の寒さもあって辛かった。しかし、いったん慣れてみると、とくにその徒歩の部分である30分(行き帰り60分)は、むしろその後楽しい時間となりました。
・嬉しかった事: 日本語の先生には、公私にわたり、本当によくして頂きました。研修中の指導にとどまらず、先生の車への便乗、先生の家族との会食などに、一度ならず声をかけて頂きました。また、生徒の両親から自宅訪問の招待を受け、食事をいただきながらその家庭の生活ぶりを見聞するという、貴重な体験ができました。
質問これから参加される方へアドバイスお願いします
・日本語教師としての授業研修:  基本は「学習言語を学習言語で教える」ですが、あまりそれに固執すると、失敗することも多いように思います。受け持たされたクラスのレベルを早めに把握し、そのレベルに合わせた語彙コントロールの工夫が、成功の秘訣です。
・その国ならではの体験:  派遣先では、日本語教師としての研修にとどまらない、その国ならではの幅広い学習と体験もできるはずです。心がけと意欲しだいで研修成果が膨らみます。挑戦して下さい。
質問現地のサポートはいかがでしたか
マンスリーリポートを提出するたびに、現地のスタッフの方々から、毎回励ましのメールを頂きました。そのお陰で、不安なく、安心して滞在を続けることができました。
ドイツで日本語教師海外派遣プログラム / 池澤瑞穂さん
日本語教師海外派遣プログラム体験談 池澤瑞穂さん ドイツ
プロフィール
大学(文学部地球環境学専攻)在学中、4回生。9ヶ月間休学してこのプログラムに参加。
参加したプログラム
ドイツで日本語教師海外派遣(ボランティア)
参加の動機・目的
大学で勉強したドイツ語をもう一度学びつつ、且つ日本人としてドイツの方に日本について感心を持ってもらえるようなきっかけを与えることができたらと思ったから
  • 日本語教師の資格・・・ なし

学校のプロフィール

学校の地域 ドイツ フランクフルト市内
地域の人口 約67万人(フランクフルト)
学校の形態 市立ギムナジウム校
職員数/生徒数 80人/1,000人
私が教えた学年 Year9〜13
1週間の平均授業数 22 lessons
学校の様子 1520年創立の歴史のある、市立のギムナジウム校。1969年には、バイリンガル教育が始まり(ドイツ語−英語)ヘッセン州及びドイツ連邦共和国においてバイリンガル教育導入の最初の学校です。

私の体験談

ドイツ フランクフルト ギムナジウム 日本語教師 体験談

知人が全くいなくアパートで一人暮らしだった私にとって、人とのコンタクトを求めて外へ出る最初の一歩は勇気のいるものだった。しかし、独日協会の定期的な集まりに参加をする事をきっかけに年齢関係なくドイツ人や日本人と知り合い、初めて言った際に偶然にも大変親日家のドイツ人親子、彼らとの出会いからドイツ語でのコミュニケーションの楽しさや自分から行動をする大切さに気が付いた。また、そのStammtisch(集まり)を通しフランクフルトで行われた新年会・雅楽公演・「JapanTag(日本デー)」のお手伝いなど様々な体験をする事もできた。

また、日本語を学ぶ生徒たちの笑顔は何より私の元気の源であった。もちろん彼らと打ち解けるまでにはかなりの時間がかかったが・・・。生徒でも先生でもない私とどう接していいものか生徒たちはとまどったはずである。最初の数ヶ月、彼らとの大きな溝をどうしたら少しでもなくす事ができるかと考え、今回の目的ある『日本語アシスタント』としてのお手伝いと言う事よりも、まずは生徒とのコミュニケーションを優先にした。毎朝、必ず、「Hallo こんにちは!」と声を掛ける様にしたものの返してくれない生徒がほとんど。けれども諦めずに毎日続けていると少しずつ生徒も挨拶を返してくれるようになり、次第に廊下や町であったときにも声を掛けてくれ、授業でも彼らの方から質問が出るようになった。

12年生の生徒からは、『授業以外で私と話す機会を作って欲しい』と言う意見があり週一回のOrul Communicationが始まった。しかし、そうは言っても思っていた以上にむずかしく、毎回何かテーマを決めて話をしたが、話しが続かない事やテーマを考えられずに終わってしまう事もあり、最後まで四苦八苦した。それでも、この時間を設けたことで、生徒を知るまたは私を知ってもらう良い機会だったと感じます。


聞いてみました! 現地の様子

質問行なった授業内容を教えてください
基本的な日本語知識・会話・文法から始まり、テキストに出てくる単語や漢字を学ぶ。一つの新しい文法が出てきた際には、必ず一人一人または誰かと一緒にその文法を使った文書や会話文を作り発表。その作成した文をパソコン室のコンピューターを使い日本語で打ち提出し、次回の授業で確認をする。新漢字は教室にある辞書を使って部首と画数から、その漢字の音読みと訓読みを調べる。また、テープを使った聞き取り練習や作成した文をテープを録音し皆で聞く事もある。時々、日本についてのビデオや日本映画なども見る事でより日本を知る事ができる。授業の一環として書道をする機会が何度かあった。単語、漢字テストはよくあり冬学期と夏学期の前には大きな試験がある。
質問生徒たちについて
学年が上がるにつれ、日本語を学ぶ生徒の数は少ないが、9年生から13年生合わせて70人ほどの生徒が日本語を勉強している。フランクフルトは国際都市であるため様々な国籍を持った生徒が多い。スポーツ・アニメや映画からの関心や日本語の発音がきれいといった事が日本語を専攻する理由にある。
質問日本語授業以外で教えた科目などありますか? Yes
2月に公開授業があり、日本語も行われた。教室の中はたくさんの資料は写真をおき、書道や折り紙をするスペースを設け、来てくれた子供に生徒がカタカナで名前を書いたり折り紙を一緒におるなどしました。
質問出発前と現在のドイツ語力は何が違いますか?どれくらい伸びたと思いますか?
大学でドイツ語を満でいたが、実際ドイツへ行き、『話す』ドイツ語にとても苦労した。しかし、話す事はある意味慣れであり、多くの人と話す機会を作り文法の間違いや発音に気をとられすぎず、まずは、『伝えたい』と言う気持ちが大切だと感じました。現在、文法や発音の問題はまだまだあり、流暢に話せるまでは行かないものの、人との日常会話でドイツ語を話す事に抵抗はない。聞き取りは渡独以前より身についていると感じます。
質問これから参加される方へアドバイスお願いします。
やはり、自分から行動する事が大切であり、英語以外の国へ行かれる方は少なくとも挨拶や自己紹介ほどはその国の言葉で話せると良いと思います。
質問現地サポートはいかがでしたか?
最後に、日本語教師アシスタントプログラムによりドイツで過ごした1年間は私の人生の宝物である。外国語を通し国籍の違う人たちとコミュニケーションができる嬉しさ、一期一会、自分から行動する事の大切さを痛感、そして日本の文化や教育など全て見つめなおす貴重な経験となった。受入れ先の学校の先生や現地でサポートしてくださった方々に心から感謝したい。